豆乳や納豆を、体にいいと聞いて何年も続けている方は多いのではないでしょうか?ところが、エクオール(大豆の成分から腸の菌が作る物質)という言葉を知ると、自分は作れる側なのか、続ける意味が自分にあるのかが、気になってきますよね。
そこで、今回はエクオールを作れるかどうかについてお伝えしていきます。
この記事では、エクオールがどうやってできるのか、作れる人の割合、そして自分がどちら側かを調べる2つの方法を知ることができます。
エクオールは、大豆の成分から腸の菌が作る
エクオールは、大豆に含まれるダイゼイン(大豆イソフラボンの1つ)という成分を、腸の菌が作り変えてできるものです。その菌を持っていない人は、大豆をどれだけ食べても、エクオールは体の中にできません。
エクオールが調べられてきたのは、女性ホルモン(エストロゲン)と形が似ていて、女性ホルモンを受け取る体のしくみ(受容体)に結びつく性質が報告されているからです。食品安全委員会は大豆イソフラボンについて、体への良い働きが期待される一方で、リスクを高める可能性も考えられ、今も研究が行われている段階にある、と書いています。ですので、エクオールを作れると体がどう変わるかは、まだ言い切れない段階です。
同じ委員会は、量の目安も示しています。大豆イソフラボン(糖の部分を除いたアグリコンという形に直して数えた量)として、食事からとる1日の目安量の上限は70〜75mg、特定保健用食品などで上乗せする分は1日30mgまで(15歳以上)です。なお、大豆食品そのものは、良質なたんぱく質源とされています。
エクオールを作れる人は、日本で約50%
日本食品科学工学会誌に載った2015年の解説によると、作れる人の割合は、大豆を食べる習慣のある日本・中国・台湾でおよそ半分(日本で約50%)、欧米とオーストラリアで20〜30%です。
大豆製品を毎日とっていても、半分近くの人は作れない側ということになります。これは、大豆をとる量の多い少ないとは別の話です。
食べる物を変えれば、作れるようになりますか?
同じ解説に、作れない人に乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維をとらせても作れる人にはならなかった、という報告があります。
作れるかどうかは、尿か便の検査で調べる
エクオールを作れるかどうかは、自分の感覚では分かりません。調べる道は尿と便の2つで、ふだんの健康診断には入っていません。
- 尿で、出たかどうかを見る — 大豆製品を食べたあとの尿を郵送の検査に送り、エクオールが出たかを見ます
- 便で、作る側の菌を見る — 腸内細菌を調べる郵送の検査が見るのは、その菌を持っているかどうかです
もし、エクオールだけを知りたいなら尿の検査が近く、腸の様子をまとめて見たいなら便の検査になります。
結果で変わるのは、食卓より続ける理由
検査の結果で決まるのは、続けてきた大豆製品に、エクオールという目当てがあったのかどうかです。
もし作る菌が見あたらない側なら、エクオールという目当ては下ろすことができます。エクオールのために大豆製品の量を足すのをやめるだけです。作れる側なら、いまの量を変える理由はない、と決められます。
どちらの結果でも、毎日の食卓はおそらく大きくは変わりません。変わるのは、続ける理由のほうです。
大豆食品はいまのまま、上乗せの分だけ数える
まずは、エクオール目当てで足した大豆食品が無いか、思い返してみましょう。もしあれば、その分は元に戻しても大丈夫です。サプリメントや特定保健用食品をとっている場合は、その表示にある大豆イソフラボンの量を、とっている物すべての1日分で足して、30mgを超えないかも確かめてください。
もし便の検査で調べるなら、抗生物質を飲んだあとは、受けるまでにどれくらい間をあけるとよいかを、腸内フローラ検査はいつ受ける?でも説明していますので、ぜひご覧ください。
便の検査は腸全体を見るもので、エクオールだけを見るものではありません。どの検査を選ぶか迷うときは、病院と郵送の違いと、比べるときの2つの見方を腸内フローラ検査の選び方(この先の記事には広告があります)にまとめていますので、あわせてご覧ください。
出典(2026年10月確認)
- 大豆由来の新規成分“エクオール”の最新知見|日本食品科学工学会誌 62巻7号(2015年)
- 大豆イソフラボン(食品安全委員会e-マガジン 食の安全、を科学する)|食品安全委員会
- 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A|食品安全委員会
この記事は、公的機関・学会・査読のある論文をもとに構成しました。下書きの作成にAIを使い、数値と出典は一次資料と照らして確認しています。
この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を目的としたものではありません。検査結果について気になることがあれば、検査を受けた医療機関か、かかりつけの医師にご相談ください。

