血液検査の結果で、RDW(紙によってはRDW-CV)という行に、高いという印が付いていませんか?窓口では何も言われないまま紙を渡されると、何の数字なのか気になりますよね。
そこで、今回はRDWという項目についてお伝えしていきます。
この記事では、RDWが何を表す数字なのか、その印が何と比べて付いたものなのか、そして同じ紙のどの欄から見ればよいかを知ることができます。
RDW(RDW-CV)は、赤血球の大きさのばらつき
赤血球の大きさは、1個ずつ違います。その違いの幅を数字にしたものがRDWです。京都大学医学部附属病院の検査部の説明では、数値が大きいほど大小不同(大きさのそろわなさ)が大きいことを表す、とされています。
同じ紙にあるMCVは、赤血球1個あたりの平均の大きさです。MCVが平均の大きさで、RDWがばらつきです。測っている相手は同じで、角度が違うだけです。紙の表記がRDW-CVでもRDW-SDでも、この先の話は同じです。
RDWの印は、検査をした施設が置いた幅で付く
京都大学の資料には、白血球数・赤血球数・ヘモグロビン・MCVの基準の幅が男女別に並んでいます。ところが、RDWの欄には数字が入っていません。学会や国が決めた全国共通の幅も、見当たりません。厚生労働省の案内でも、定期健康診断で法律が求める貧血の検査は「血色素量及び赤血球数」で、RDWは入っていません。
法律が求めていないのに紙に載るのは、血球の数を数える検査(血算)の機械が、一緒に自動で出す値だからです。紙に幅の数字が印刷されていても、それは検査をした施設や検査会社が置いた幅です。別の施設なら印が付かないこともあります。
RDWが高いのは、鉄が足りないから?
京都大学の資料には、鉄が足りなくなり始めた時期には、MCVがまだ下がっていない段階でもRDWがしばしば高値を示す、とあります。そろわない赤血球が混ざり始めるのが先で、平均が動くのは後です。
ただ、上がる理由はほかにもあります。査読のある日本語の論文(医学検査・2016年)は、赤血球がうまく作られていない状態や、失われた赤血球を急いで作り直している状態でも上がる、と書いています。どちらも、この1行から見分けることはできません。言えるのは、上がる理由の入り口が鉄だけではない、というところまでです。
まず総合判定の欄、次に貧血の3つの行を見る
まず、紙の上か下の総合判定の欄を見てください。「要再検査」「要精密検査」なら、そちらが先です。「異常なし」なら、この紙としての指示は出ていません。ただしそれは、この紙に載っている項目の範囲で、という限定つきです。
そのうえで、RDWの近くの3行を見ます。
- ヘモグロビン(印が付いているか)
- 赤血球数(印が付いているか)
- MCV(印が付いているか)
3つとも印が無く、RDWだけに印があるなら、この紙から言えるのは、貧血の数字は動いていない、というところまでです。RDWは、鉄が足りなくなり始めた時期に先に動くことがあるので、来年の紙と並べて見る価値のある1行になります。
貧血の項目にも印があるなら、RDW1つの話ではありません。総合判定の欄にも何か書かれているはずで、そちらが先です。
どちらだったかを、メモに1行残しておきましょう。次に医療機関にかかったとき、そのまま伝えられます。
健康診断に無い血液の項目を、医療機関で調べてもらえるのかどうかは、健康診断にない血液検査は病院で頼める?で説明しています。
幅そのものがどう作られた数字なのかは、基準範囲とはでも説明していますので、ぜひご覧ください。
出典(2026年10月確認)
- RDW-CV(赤血球分布幅(CV))|京都大学医学部附属病院 検査部
- 労働安全衛生法に基づく健康診断を実施しましょう|厚生労働省
- 末梢動脈疾患の診断・予後予測における赤血球容積分布幅の意義|医学検査 65巻1号(2016年)(冒頭にあるRDWそのものの説明を引きました)
この記事は、公的機関・学会・査読のある論文をもとに構成しました。下書きの作成にAIを使い、数値と出典は一次資料と照らして確認しています。
この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を目的としたものではありません。検査結果について気になることがあれば、検査を受けた医療機関か、かかりつけの医師にご相談ください。

