アルコール遺伝子検査はどこで受ける?|3つの道と料金・日数

アルコール遺伝子検査はどこで受ける? ── 3つの道と料金・日数 遺伝子検査の読み方

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お酒を飲むとすぐ顔が赤くなるけれど、自分は本当にお酒に弱い体質なのか、はっきりさせたいと思ったことはありませんか?

親に聞いてみたり、飲んだあとの自分の様子を思い出したりしても、「病院へ行かずに、自分で確かめる方法はないのか」と迷ってしまいますよね。

そこで、今回はアルコールの遺伝子検査を、どこでどう受けるかについてお伝えしていきます。

この記事では、お金をかけずに体質の目安をつける方法と、検査を受ける道の選び方、郵送で受ける検査の手間・日数・料金を知ることができます。

お酒の強さに関わる遺伝子の型は、健診に無い

お酒に強いか弱いかを大きく左右するのは、ALDH2(2型アルデヒド脱水素酵素)という酵素です。お酒のアルコールは、体の中でまずアセトアルデヒドという物質に変わり、ALDH2がそれを酢酸に分解します。この酵素の働きの強さは、両親から受け継いだ遺伝子の型で決まり、働きが弱い型の人は、少しのお酒で顔が赤くなります。

このALDH2の遺伝子の型は、健診の基本項目に入っていません。厚生労働省が示す特定健康診査の項目は、身体計測から検尿までです。遺伝子の型はそこにありません。健診の結果表でお酒と結びつけられやすいのはγ-GTPですが、これは肝臓にある酵素で、遺伝子の型ではありません。飲む習慣が無い人でも上がります。

医療機関で遺伝学的検査として頼む形もあります。ただし日本医学会のガイドラインは、結果を説明し相談に応じる体制まで求めています。気になるから調べたい、で受けられるとは限りません。

お金をかけずに、2つの質問で体質の見当をつける

使うのは、簡易フラッシング質問紙法という、2つの質問に答えるだけの方法です。厚生労働省のe-ヘルスネットは、簡易フラッシング質問紙法と、皮膚で見るエタノールパッチテストのどちらも、90%の精度で酵素の強弱を判定すると書いています。質問紙のほうは、次の2問です。

  • 現在、ビールコップ1杯程度の少量の飲酒ですぐ顔が赤くなる体質がありますか
  • 飲み始めた頃の1〜2年間は、そういう体質がありましたか

いずれかに「はい」と答えれば、ALDH2の働きが弱いタイプと判定されます。

赤くならなくなった人ほど、答えが要る

2問目が「飲み始めた頃」を聞くのは、飲み慣れると反応が出なくなるからです。受け継いだ遺伝子の型は変わっていません。e-ヘルスネットは、習慣的に飲むうちに飲めるようになる理由を、脳がアルコールに慣れることと、アルコールを分解する別の酵素が増えて分解が速くなることで説明しています。その酵素の量は、数日の休肝日で減り、1週間飲まないと元に戻ります。

厚生労働省が2024年2月に公表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」は、フラッシング反応を起こす人について、長年飲んで不快にならずに飲めるようになった場合でも、口の中のがんや食道がんなどのリスクが非常に高くなるというデータがある、と書いています。いま赤くならないからといって、ALDH2の働きが弱い体質でなくなったわけではありません。

2つの質問では分からないこと

質問紙で分かるのは、ALDH2の働きが弱いかどうかです。一方、遺伝子検査で調べるのは、ALDH2(rs671)とADH1B(rs1229984)という2か所の遺伝子の型そのものです。rs671・rs1229984は、遺伝子の中の、型の違いがある場所に付けられた番号です。

ADH1Bは、アルコールをアセトアルデヒドに変える側の酵素です。ADH1Bの分解が遅い型の人は、アセトアルデヒドができるのがゆっくりになるため顔が赤くなりにくい一方で、たくさん飲んだ翌日までアルコールが残りやすいとされます。この型は、質問紙の2問では分かりません。

2問とも「いいえ」だった人は、質問紙からはそれ以上のことが分かりません。質問紙が判定するのは、ALDH2の働きが弱いタイプかどうかだけだからです。

アルコール遺伝子検査を受ける道は3通り

  • 医療機関で頼む — 扱っている施設があれば、結果をその施設で説明してもらえます
  • 自宅で採って郵送する — 近所で扱っている所が見つからない人が選ぶのは、この道です
  • 今は受けない — 上の2問に自分で答えたり、家族に同じ反応があるかを聞いたりします。費用はかかりません

病院とキットの違いは、結果を誰が読むか

病院は、結果を読んでもらえますが、扱う施設があるかどうかと、受けられる条件は施設ごとに違います。キットは誰でも申し込めますが、結果は自分で読みます。

結果票は、まずALDH2の欄を見る

見るのはまずALDH2の欄です。e-ヘルスネットは、この酵素が弱い人(ヘテロ欠損型)と、働きがゼロの人(ホモ欠損型)に分けています。両親から1本ずつ受け継ぐので、働かない型が1つなら働きが弱い体質、2つなら働きがゼロの体質です。働かない型を表す文字は、結果の説明の欄で確かめてください。

私が、この検査だけを推している理由

お酒と体質を扱う検査は、ほかにもあります。それでも私が推しているのは、この1つだけです。

返ってくるものがはっきりしているからです。2つの遺伝子の型という、後から動かないものが返る。確率の評価が主役の検査だと、数年後には別の説明が付きます。

推していないものも書きます。お酒の強さを、体質タイプの一部として何十項目かとまとめて売る検査です。名前は出しません。中身は後から変わるので、名指しで書くと、私の書いたものだけが古いまま残ります。かわりに、見分け方を書きます。商品のページに、ALDH2とADH1Bという名前が出ているかどうか。書いていないなら、何を測っているのかが読めません。

それでも迷うときは

  • 「もう自分は弱いと分かっている」— 受けなくていいです。受ける意味が残るのは、ADH1Bの側まで知りたいときだけです
  • 「強い側だと分かったら飲みすぎそうだ」 — 返ってくるのは型であって、飲んでよい量ではありません。量の目安は、体質とは別に国が示しています

郵送の検査の手間と、日数と、料金

質問紙の2問でも、ALDH2の働きが弱いかどうかの見当はつきます。しかし、目安ではなく、生まれつきの型そのものを一度はっきりさせておきたい、と思うもの。そこで、自分がどの型かが気になっている方に、今回ご紹介するのが、ハーセリーズ・オンラインの「アルコール感受性遺伝子検査」です。

この2つの型は、健診の紙には出てきません。飲む機会が多くて、動かないほうを一度だけ確かめておきたい方は、この検査で、ALDH2とADH1Bのそれぞれについて、自分がどの型かを知ることができます。返ってくるのは、2つの遺伝子の型と、そこから分けたタイプ、飲み方についての助言です。受けて手に入るものが増えるのは、2問とも「いいえ」だった人と、ADH1Bの側まで知りたい人です。

申し込むと届くキットで、水でうがいをして、付属の綿棒で左右のほほの内側をこすり、返送用の封筒で送ります。最後の飲食からは30分以上あけます。提供元の説明では、送ったキットが届いてから15日ほどで、結果をWebのレポートで見ることができます。

病院へ行かずに自分の型を確かめておきたい方は、この検査を選んでみてはいかがでしょうか?

アルコール感受性遺伝子検査キット(Webレポート版)(お酒を飲む機会のある人が、ALDH2とADH1Bの遺伝子の型を調べる郵送の検査)

料金: 6,127円(税込・送料無料。2026年10月25日確認)

郵送のアルコール感受性遺伝子検査の公式サイトで詳しく見る

なお、提供元は、未成年が受けるときは保護者の同意が必要としています。また、20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

もし、飲んだあとの動悸や吐き気が強いときや、いま飲酒のことで体の不調が続いているときは、検査より先に、医療機関でお医者さんに相談してください。この検査で分かるのは生まれつきの遺伝子の型で、いまの肝臓の状態は分からないためです。

今日できるのは、2つの質問に答えること

上の2問に、自分で答えてみてください。道具も費用も要りません。遺伝子の型は両親から受け継ぐので、家族に同じ反応があるかも手がかりになります。例えば、次に家族と話すときに、「若いころ、お酒で顔が赤くなったほう?」と聞いてみるのもよいでしょう。

お酒と結びつけられやすいγ-GTPが、飲む習慣が無くても上がる理由は、γ-GTPとはでも説明していますので、ぜひご覧ください。

出典(2026年10月確認)


この記事は、公的機関・学会・査読のある論文をもとに構成しました。下書きの作成にAIを使い、数値と出典は一次資料と照らして確認しています。

この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を目的としたものではありません。検査結果について気になることがあれば、検査を受けた医療機関か、かかりつけの医師にご相談ください。

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