アルコールパッチテストのやり方は?|家での手順と赤くなったときの見方

アルコールパッチテストのやり方は? ── 家での手順と赤くなったときの見方 遺伝子検査の読み方

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お酒を少し飲んだだけで顔が赤くなる人と、まったく顔色が変わらない人がいて、自分はどちらの体質なのだろう、と思ったことはありませんか?

飲み会のたびに顔が赤くなると、これは体質なのか、それとも慣れれば平気になるのか、気になりますよね。

そこで、今回は家でできるアルコールパッチテストのやり方についてお伝えしていきます。

この記事では、パッチテストの手順と結果の見方、そしてこのテストでどこまで分かるのかを知ることができます。

パッチテストは、肌の赤みで生まれつきの体質を見る

まず、最初にそもそもお酒は体の中でどうなるのか、というお話をしていきます。

お酒に含まれるアルコールは、主に肝臓で分解されます。分解は2つの段階に分かれていて、1段目でアルコールがアセトアルデヒドという物質に変わり、2段目でアセトアルデヒドが酢酸という物質に変わります。アセトアルデヒドは、顔が赤くなったり、吐き気がしたりする反応のもとになる物質です。

2段目の、アセトアルデヒドを酢酸に変える働きをしているのが、ALDH2(2型アルデヒド脱水素酵素)という酵素です。酵素とは、体の中で物質を別の物に変える働きをする、たんぱく質のことです。

このALDH2の働きの強さは、生まれつきの遺伝子の型で決まっていて、人によって違います。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、ALDH2の働きには次の3つがあると説明されています。

  • 働きがふつうの型(活性型)
  • 働きが弱い型(低活性型)
  • 働きがまったく無い型(非活性型)

ALDH2の働きが弱いと、アセトアルデヒドが体にたまりやすくなります。アルコールパッチテストは、エタノール(アルコールの一種)を肌に当てて、当てた所が赤くなるかどうかで、このALDH2の働きを見る方法です。顔が赤くなるしくみや、飲み慣れて赤くならなくなった人のことは、ALDH2とはの記事で説明しています。

家でのやり方は、貼って7分、はがして10分

e-ヘルスネットでは、70%のエタノールをガーゼにしみこませて上腕(二の腕)に7分間貼り、はがして10分後に肌の色を見る方法が紹介されています。大学の保健センターの案内では、ガーゼにしみこませる方法として、絆創膏のガーゼの部分に消毒用エタノールを1〜2滴たらす手順になっています。

家で行う場合は、この手順で、次の流れで行います。

時間すること
始め絆創膏のガーゼの部分にエタノールを1〜2滴たらし、二の腕の内側に貼る
7分後絆創膏をはがす
はがしてから10分後ガーゼが当たっていた所の肌の色を見る

なお、e-ヘルスネットでは、この方法の結果は、年齢や温度などの条件でも変わることがあると説明されています。

赤くなったら、分解の働きが弱いか無い「赤型」

ガーゼが当たっていた所が赤くなっていれば「赤型」、赤くなっていなければ「白型」と判定します。e-ヘルスネットによると、この方法で、ALDH2の働きが弱い・無い側(赤型)か、ふつうの側(白型)かを、90〜95%の確かさで見分けることができます。

赤型は、ALDH2の働きが弱い型か、まったく無い型の人です。働きが弱い型の人は、コップ1杯ほどのビールでも顔が赤くなる体質です。働きがまったく無い型の人は、e-ヘルスネットでは「酒が飲めない下戸の体質」と説明されています。

大学の保健センターの案内では、赤くなった人について、生まれつきの体質なので、努力して飲むことはないと書かれています。同じ案内には、無理をして飲むと、少しの量でも急性アルコール中毒になりやすいとも書かれています。別の大学の案内でも、飲む量を増やして慣らしても、この体質は変わらないと説明されています。もし、赤型と出たときは、飲みの席でお酒を勧められても、無理をして飲まないようにしましょう。

赤くならなければ、お酒に強いということ?

白型は、ALDH2の働きがふつうの型の人です。ただし、赤くならないことは「たくさん飲んでも平気」という意味ではありません。

お酒の分解には、1段目でアルコールをアセトアルデヒドに変える、ADH1B(アルコール脱水素酵素)という別の酵素も関わっています。e-ヘルスネットによると、日本人の約5〜7%は、このADH1Bの働きがゆっくりな型を持っています。この型の人は、アセトアルデヒドがゆっくり作られます。そのため、多く飲んだ翌日もアルコールが長く体に残りやすく、顔が赤くなるといった不快な反応も起きにくいため、飲む量が多くなりやすい体質とされています。

ADH1BとALDH2の違いは、ADH1BとALDH2は何が違う?の記事で詳しくお伝えしています。

パッチテストで分からないこと

パッチテストで、赤型か白型かのおおよそは分かります。しかし、赤型と出ても、働きが弱い型か、まったく無い型かまでは、肌の色だけでは決めにくいもの。また、白型と出ても、ADH1Bがゆっくりな型かどうかは分かりません。そこで、今回ご紹介するのが「アルコール感受性遺伝子検査」です。

この検査では、ALDH2とADH1Bの2つの遺伝子の型を調べ、自分がどの型なのかを知ることができます。

申し込むと、自宅に検査キットが届きます。水で2〜3回うがいをしてから、付属の綿棒で左右のほほの内側をそれぞれ10回ほどこすり、申込書と一緒に送り返します。飲んだり食べたりしたあとは、30分以上空けてから採るよう案内されています。結果は、送った綿棒が届いてから約15営業日で、Webのレポートで見られるようになります。

なお、この検査の科学的な根拠や、同意書・レポートの見本は、申し込む前に、公式の商品のページから見ることができます。

お酒を飲む機会があり、パッチテストでは分からない自分の遺伝子の型が気になっている方は、確かめてみてはいかがでしょうか?


アルコール感受性遺伝子検査キット(Webレポート版)(お酒を飲む機会のある人が、ALDH2とADH1Bの遺伝子の型を調べる郵送の検査)


料金: 6,127円(税込・送料無料。2026年10月28日確認)


アルコール感受性遺伝子検査の公式サイトで詳しく見る


この検査は、体質を見るためのもので、病気があるかどうかを診断するものではありません。未成年の方が受ける場合は、本人の意思の確認と、親権者の同意が必要です。もちろんですが、検査を受けたかどうかにかかわらず、20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

厚生労働省のガイドラインでは、かかりつけのお医者さんがいる場合は、飲酒について相談することも役に立つとされています。もし、お酒を飲んだあとの体の反応が気になるときは、かかりつけのお医者さんに相談してみてください。

次に飲む日は、飲む量を先に決めておく

まずは、家でパッチテストを試して、赤型か白型かを見てみましょう。

結果が出たら、次に飲む日の前に、何をどれだけ飲むかを先に決めておきます。厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では、あらかじめ量を決めて飲むことや、飲む合間に水か炭酸水を飲むことがすすめられています。量は、お酒の中のアルコールそのものの重さ(純アルコールの量)で考えます。例えば、ビール500ml(5%)なら、純アルコールは20グラムです。

同じガイドラインでは、飲酒の影響を受けやすい体質の人は、より少ない量にすることが望まれる、とされています。もし、赤型と出た場合は、同じガイドラインに挙げられているように、アルコールの入っていない飲み物を選ぶようにしましょう。赤型の中には、お酒が飲めない体質の人も入っているからです。白型と出た場合も、先に決めた量を守るようにしましょう。ガイドラインにある生活習慣病のリスクを高める量も、一人ひとりが飲んでもよい量を示したものではない、と書かれているからです。

純アルコールの量の数え方と、国が示している量の目安は、ALDH2とはの記事にまとめています。また、遺伝子の型を病院で調べるか郵送で調べるかを、手間と料金で比べたい方は、アルコール遺伝子検査はどこで受ける?の記事でも説明していますので、ぜひご覧ください。

出典(2026年10月28日確認)


この記事は、公的機関・学会・査読のある論文をもとに構成しました。数値と出典は一次資料と照らして確認しています。

この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を目的としたものではありません。
検査結果について気になることがあれば、検査を受けた医療機関か、かかりつけの医師にご相談ください。

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