プレボテラ菌の多い・少ないは長い間の食事と関わる|結果の見方

プレボテラ菌の多い・少ないは長い間の食事と関わる ── 結果の見方 検査値の読み方

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腸内フローラ検査の結果に「プレボテラ」という菌の名前があって、多いのか、ほとんどいないのか、どう受け止めればよいか迷っていませんか?

聞き慣れない菌の名前に「多い」「いない」と書かれていると、それが良いことなのか悪いことなのか、気になりますよね。

そこで、今回はプレボテラ菌と、その結果の見方についてお伝えしていきます。

この記事では、プレボテラ菌がどんな菌なのか、そして多い・少ないが何と結びついているのかを知ることができます。

プレボテラ菌の多い・少ないは、長い間の食事と結びつく

プレボテラ菌が多いか少ないかは、その人が長い間どんな食事をしてきたかと結びついていることが、研究で報告されています。

アメリカの研究グループは、98人の便にすむ菌と、ふだんの食事の傾向を調べました。2011年に発表された研究です。その結果、炭水化物を多くとる食事の人ではプレボテラ菌が、たんぱく質や動物性の脂肪を多くとる食事の人ではバクテロイデスという別の菌が、多い傾向にありました。

ですので、プレボテラ菌が多い・ほとんどいないという結果は、まず、これまでの食事の傾向と結びついたものとして読むことができます。

プレボテラは、腸にすむ細菌のまとまりの名前

プレボテラは、腸にすむ細菌の、よく似た仲間をまとめた「属(ぞく)」というまとまりの名前です。腸内フローラ検査の結果では、菌を一つひとつの種類ではなく、こうしたまとまりごとに並べることがあります。

私たちが食べた物のうち、例えば食物繊維は、小腸で消化されずに大腸まで届き、そこで腸内細菌に分解されて使われます。

つまり、ふだん何を食べているかによって、大腸に届いて菌に使われる物も変わってきます。

同じ年に発表された別の研究では、いくつもの国の人の腸内細菌を調べたところ、腸内細菌の顔ぶれが、国や大陸によらない3つのまとまりに分かれました。それぞれのまとまりで目立っていたのが、バクテロイデス、プレボテラ、ルミノコッカスという菌です。プレボテラが目立つのは、そのうちの1つのまとまりです。

伝統的な食事をする地域の人に多い菌

プレボテラ菌は、食物繊維の多い食事をしている地域の人に多く見られています。

2010年に発表された研究では、西アフリカのブルキナファソの子どもと、ヨーロッパの子どもの腸内細菌を比べました。ブルキナファソの子どもにはプレボテラなどの菌が多く見られた一方で、ヨーロッパの子どもには、これらの菌がまったく見られませんでした。

2021年にまとめられたプレボテラの研究の総まとめでも、伝統的な食事と暮らしをしている人々にプレボテラが多いことは、国をまたいで同じように見られると書かれています。その食事は、炭水化物や、消化されにくいでんぷん、食物繊維が多いものだとされています。

多い・いないだけで、良い悪いは決められない

プレボテラ菌が多いことが体にとって良いのか悪いのかは、研究によって報告が分かれていて、まだ結論が出ていません。

2021年の総まとめでも、腸のプレボテラが健康にとって良いのか悪いのかについては、血糖を一定に保つ働きのことなどで食い違う報告があり、議論が続いていると書かれています。

また、先ほどのヨーロッパの子どものように、プレボテラ菌がまったく見られない人たちがいることも報告されています。

ですので、プレボテラ菌が多い・いないという結果だけで、自分の腸が良い・悪いと決める必要はありません。

ただし、これは結果の数字の読み方の話です。もし、おなかの痛みや下痢、便秘などが続いたり、くり返したりしているときは、結果の数字とは別に、医療機関でお医者さんに診てもらってください。

食事を変えても、腸内細菌のタイプはすぐには変わらない

食事を変えても、10日ほどでは、どの菌が目立つかという腸内細菌のタイプは変わらなかった、という研究があります。

98人を調べた同じ研究グループは、10人に、脂肪が多く食物繊維が少ない食事か、脂肪が少なく食物繊維が多い食事を、10日間とってもらいました。その結果、菌の顔ぶれは食事を始めて24時間以内に変化が見られましたが、プレボテラが多いか、バクテロイデスが多いかというタイプは、10日間のあいだ変わりませんでした。

ただし、これは10人を10日間だけ調べた研究です。もっと長い期間で食事を変えたときにどうなるかは、この研究だけでは分かりません。

1つの菌の割合だけでは分からないこと

腸内フローラ検査には、菌の数字を、自分が持っている菌の中での割合として示し、その検査会社が持つデータの平均と並べるものがあります。結果票の「多い」「少ない」は、こうした平均と比べた言い方のこともあります。先ほどの3つのまとまりは、腸内細菌の顔ぶれ全体から分けたものなので、プレボテラ1つの割合を見るだけでは、自分の腸内フローラ全体が、どのまとまりに近いのかまでは言えません。

ほかの菌の割合とあわせて読もうとしても、数字が並んだ結果票だけでは、自分の腸内フローラ全体がどうなのか、なかなか決めきれないもの。そこで、今回ご紹介するのが「Flora Scan(プリメディカ)」です。

Flora Scanは、日本人1,803名のデータをもとにした、郵送の腸内フローラ検査です。この検査では、自分の腸内フローラが5つのタイプのどれに当たるかと、自分の結果を日本人の平均の値と比べた様子を知ることができます。公式サイトでは、5つのうちのタイプEが「プレボテラ属の細菌が多い傾向」のタイプとして説明されていて、食事の傾向とあわせて示されています。

申し込むと、検査キットが届きます。会員登録をして、キットの受検コードを登録します。便を採ったら、1週間以内に郵便ポストに出します。結果は、キットが検査会社に届いてから最大で5週間ほどで見ることができます。

なお、検査を受けた人は、管理栄養士から食生活についての助言を無料で受けられるので安心です。

自分の腸内フローラがプレボテラの多いタイプに当たるのかを、日本人のデータと比べて知りたい方は、5つのタイプの説明と検査の中身を、公式サイトで見てみてはいかがでしょうか?


Flora Scan(プリメディカ)(日本人1,803名のデータをもとに、自分の腸内フローラのタイプを知る郵送の検査)


料金: 1回セット19,800円(税込・送料無料。2026年11月5日確認)


Flora Scan(プリメディカ)の公式サイトで詳しく見る


一方で、プレボテラ菌の割合の数字そのものを知りたい方は、結果報告書にその欄があるかを、申し込む前に公式サイトで確かめてください。すでに受けた検査の結果票に、腸内細菌のタイプの欄がある方は、まずそちらを見てみましょう。提供元は、この検査を、病気を早く見つけるための検査ではなく、食生活を見直すきっかけにするための検査だと説明しています。もし、おなかの不調が続いている方は、検査を申し込むより先に、医療機関でお医者さんに相談してください。

今日から、主食の1回を麦ごはんにしてみる

まずは、ふだんの主食から、食物繊維の多い物を1回選んでみましょう。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、1日のうち1食の主食を、麦ごはん、胚芽米ごはん、全粒小麦パン、ライ麦パン、そばなどにすると、白いご飯やふつうの食パンに比べて、食物繊維をとりやすいと紹介されています。

例えば、私のある日の夕食は、ご飯、豆腐の味噌汁、キムチ、納豆でした。納豆は食物繊維をとれる食べ物の1つです。こうした献立なら、さらに主食のご飯を麦ごはんに替えてみる、という一手が考えられます。

これは、プレボテラ菌が多いと出た人にも、いないと出た人にも同じ、食物繊維をとりやすくする主食の選び方です。これで自分のプレボテラ菌が増えると決まっているわけではありません。プレボテラ菌の多い・少ないが食事と結びついていると知ったうえで、自分の主食を見直す手がかりにしてみましょう。

なお、持病などでお医者さんから食事の指示を受けている場合は、主食を変える前に、その指示を確かめ、それにしたがってください。

食物繊維が大腸で菌にどう使われるかは、食物繊維は腸内細菌のエサ?の記事で、病院と郵送の腸内フローラ検査の比べ方は、腸内フローラ検査の選び方の記事でも説明していますので、ぜひご覧ください。

出典(2026年11月5日確認)


この記事は、国や学会が公開している資料と、公開されている論文をもとに構成しました。数値と出典は一次資料と照らして確認しています。

診断や治療をするものではありません。
検査結果について気になることがあれば、検査を受けた医療機関か、かかりつけの医師にご相談ください。

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