子どもの必要カロリーは?|年齢別の国の値と、体重あたり約2倍のわけ

子どもの必要カロリーは? ── 年齢別の国の値と、体重あたり約2倍のわけ 栄養素の読み方

子どもの食事を作っていて、「こんなに少しで、1日に要る分を食べられているのかな」と思ったことはありませんか?

大人のお茶わんの半分ほどで「もういらない」と言われると、なおさら気になりますよね。

そこで、今回は子どもに必要なカロリーについてお伝えしていきます。

この記事では、国が示している年齢別のエネルギーの値とその読み方、小さな体なのに体重のわりに多くのエネルギーが要るわけを知ることができます。

カロリーは、体が使うエネルギーの量

カロリー(kcal)は、エネルギーの量を表す単位です。食べ物には、体を動かしたり、体温を保ったりするためのエネルギーが含まれています。体の細胞は、食べた物からエネルギーを作り、それを使って毎日の働きを続けています。

体は、眠っているときや、じっと座っているときにも、エネルギーを使っています。長寿科学振興財団の解説では、心と体が落ち着いた状態で、生きていくために使われる最小限のエネルギーを基礎代謝と説明しています。その多くは、心臓や脳など、自分の意思とは関係なく続いている働きに使われています。

そこに、遊ぶ・歩くといった体を動かした分が加わります。子どもの場合は、さらに体が育つ分も加わります。

子どもの必要カロリー(エネルギー)の、年齢別の国の値

国の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、1日に要るエネルギーの目安を「推定エネルギー必要量」と呼んでいます。ふだん体を動かしている度合いは「身体活動レベル」と呼ばれ、「低い」「ふつう」「高い」の3つがあります。「ふつう」の値は、次のとおりです。

年齢男の子女の子
1〜2歳950kcal900kcal
3〜5歳1,300kcal1,250kcal
6〜7歳1,550kcal1,450kcal
8〜9歳1,850kcal1,700kcal
10〜11歳2,250kcal2,100kcal

比べるために、30〜49歳の大人の値を見ると、男性は2,750kcal、女性は2,050kcalです。1日に要るエネルギーの量で見ると、3〜5歳の男の子は大人の男性の半分ほど、女の子は大人の女性の6割ほどです。

なお、この値は、計算のために年齢ごとに置いた体重(参照体重)をもとに出されています。例えば、3〜5歳の参照体重は、男の子が16.5kg、女の子が16.1kgです。

体重1kgあたりでは、3〜5歳は大人の約2倍

同じ食事摂取基準では、体重1kgあたりに要るエネルギーの値も示されています。

年齢男女
3〜5歳79.5kcal75.7kcal
30〜49歳39.4kcal38.3kcal

体重1kgあたりで見ると、3〜5歳の子どもは、30〜49歳の大人の約2倍のエネルギーが要ることになります。1日の量では大人より少なくても、体の大きさのわりには、とても多くのエネルギーを使っているのです。

体重のわりに多く要るのは、主に休むときに使う分

1つ目のわけは、休んでいるときに使うエネルギーです。

食事摂取基準では、体重1kgあたりの基礎代謝(基礎代謝基準値)が、年齢別に示されています。3〜5歳の男の子は1日54.8kcal、女の子は52.2kcalです。上の表の79.5kcalは1日に要る全体で、この54.8kcalは、そのうちじっとしているときに使う分です。一方で、30〜49歳の男性は22.5kcal、女性は21.9kcalです。つまり、体重1kgあたりで見ると、子どもはじっとしているときにも、大人の2倍以上のエネルギーを使っています。

2つ目は、体が育つ分です。食事摂取基準では、子どもには、体を動かす分に加えて、新しい体の組織をつくる分のエネルギーを見込んでいます。体をつくる作業そのものに使う分は、ふだん使うエネルギーの中に含めて数えられています。それとは別に、育った体にたくわえられる分(エネルギー蓄積量)は、3〜5歳では1日あたり全部で10kcalです。体重16.5kgの男の子なら、体重1kgあたり1kcalにもなりません。

この2つを比べると、体重のわりに多くのエネルギーが要るのは、主に、休んでいるときに使うエネルギーが体重1kgあたりで多いためだと分かります。

一方で、子どもは1回に食べられる量が多くありません。福岡市の城南区の資料では、幼児期は体が小さくても多くのエネルギーや栄養素が要る一方で、消化器官が育つ途中で、1回に食べられる量も少ないと説明されています。そのため、1日3回の食事だけで要る分をとるのは難しい、とされています。

反対に、年をとると、休んでいるときに使うエネルギーは少なくなっていきます。そのしくみは、高齢者のたんぱく質の目安は?の記事でもお伝えしていますので、あわせてご覧ください。

国の値を、うちの子の食事と比べてよい?

国の値は、自分の子どもの1日の食事と比べて、多い・少ないを決めるための数字ではありません。

食事摂取基準のエネルギーの章では、個人でも集団でも、要るエネルギーを正しく見積もるのは難しいと書かれています。そのうえで、エネルギーが多すぎないか、少なすぎないかを見るときは、推定エネルギー必要量を使わず、体重の変化を見るのが望ましいとしています。推定エネルギー必要量は、主に給食の献立を立てるときに参考にする値です。

ですので、表の値は、「子どもは体の大きさのわりに、たくさんのエネルギーを使っている」と知るための数字として読みましょう。

今日から、おやつを「4回目の食事」として見る

1回に食べられる量が少ない子どもにとって、おやつは食事の一部です。城南区の資料では、おやつ(間食)を「第4の食事」として、食事でとりきれなかったエネルギーや栄養素、水分をとる時間と考えるようすすめています。

例えば、おやつを「お菓子の時間」ではなく、「4回目の食事」として見てみましょう。同じ資料では、3〜5歳のおやつは午後に1回がすすめられています。また、次の食事まで2〜3時間はあけて、食事のときにおなかがすいているようにすることも挙げられています。

今日は、子どもがおやつを食べた時刻と、次の食事の時刻を1行で書いてみましょう。3〜5歳の子なら、間が2〜3時間あいているかどうかが見えてきます。

もちろんですが、食物アレルギーがある子・疑われる子は、これまで食べたことのない食べ物をおやつに出す前に、かかりつけのお医者さんに相談してください。そのうえで、お医者さんの指示にしたがって進めましょう。

のどに詰まらせないために(特に2〜5歳の子は注意!)

おやつや食事のときは、のどに詰まらせないように、以下のように対応しましょう。

  • 枝豆などの豆類、ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類は、5歳以下の子どもには食べさせない
  • ぶどう、ミニトマトは4等分に、食パンは1センチ角に切る
  • いすに座らせて、食べることに集中できるようにする

のどに詰まらせる事故について、こちらもぜひ目を通しておいてください。

食事の工夫より先に、相談したほうがよい様子

次のような様子があるときは、食事の工夫より先に相談してください。

  • 子どもの元気や食欲が落ちて、それが続く → かかりつけの小児科
  • 体重が増えない・減っている → かかりつけの小児科・市区町村の保健センター
  • 食べられる物がごく少ない → かかりつけの小児科・市区町村の保健センター
  • 乳幼児健診や園・学校で、受診をすすめられた → すすめられた先・かかりつけの小児科
  • 体型や体重を気にして、自分で食べる量を減らしている → かかりつけの小児科

子どもの元気や食欲が落ちて、それが続くときは、かかりつけの小児科に相談してください。

同じ話を、朝ごはんの場面からnoteでも書いています

体重のわりに多くのエネルギーを使う子どもの朝ごはんについて、同じ運営者のnoteの無料の記事朝ごはんを食べない子ども、少しくらい抜いても大丈夫?で書いています。朝ごはんを急がせる代わりに、大人の起きる時刻から朝の流れを見直すやり方をお伝えしています。

出典(2026年10月29日確認)


この記事は、公的機関・学会・査読のある論文をもとに構成しました。数値と出典は一次資料と照らして確認しています。

この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を目的としたものではありません。
検査結果について気になることがあれば、検査を受けた医療機関か、かかりつけの医師にご相談ください。

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