日本人の腸内細菌の特徴は?|12か国を比べた研究で分かったこと

日本人の腸内細菌の特徴は? ── 12か国を比べた研究で分かったこと 検査値の読み方

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日本人のおなかにすむ菌は、ほかの国の人とは違うらしい、という話を聞いたことはありませんか?

ご飯に海苔、みそ汁にワカメ、という食卓が身近だと、自分のおなかの中はどうなっているのだろう、と気になりますよね。

そこで、今回は日本人の腸内細菌の特徴についてお伝えしていきます。

この記事では、12か国の人の腸内細菌を比べた研究で分かった日本人の特徴と、その特徴が一人ひとりでどれくらい違うのかを知ることができます。

腸内細菌は、腸にすむたくさんの菌の集まり

人の腸の中には、たくさんの種類の菌が住んでいます。腸に住む菌を腸内細菌と呼び、その集まりを腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)、または腸内フローラと呼びます。腸内細菌叢と腸内フローラは、同じものを指す言葉です。

例えば、名前をよく聞くビフィズス菌は、主に人や動物の腸の中に住む菌です。酸素があると育つことができず、乳酸と酢酸をたくさん作ります。

菌は、それぞれが自分の遺伝子を持っています。遺伝子には、その菌がどんな物を分解できるか、何を作れるかが書かれています。ですので、おなかに住む菌の遺伝子を調べると、どんな菌がいて、その菌たちがどんな働きをできるのかが見えてきます。

12か国の比較で分かった、日本人の腸内細菌の特徴

早稲田大学と東京大学などの研究グループは、健康な日本人106人の、おなかに住む菌の遺伝子を調べました。そして、ほかの11か国の人のデータと比べました。2016年に発表された、12か国あわせて861人分を比べた研究です。

その結果、日本人の腸内細菌には、主に次のような特徴がありました。

  • ビフィズス菌などが多い
  • メタンという気体を作る微生物が少ない
  • 海苔やワカメの成分を分解する酵素の遺伝子を、おなかの菌に持っている人が多い

日本人の腸内細菌のうち、ビフィズス菌の仲間が占める割合は、平均で約18%でした。研究グループは、ほかの国と比べてビフィズス菌などが多いことを、日本人の特徴の1つに挙げています。

2つ目は、古細菌(こさいきん)という微生物の話です。古細菌は、細菌とは別の仲間に分けられる小さな生き物で、腸の中にはメタンを作る古細菌がすんでいることがあります。この研究で、メタンを作る古細菌の1種が見つかった日本人は、106人中8人(7.7%)でした。ほかの国では、39〜100%の人で見つかっています。

あわせて、腸の中の水素の使われ方にも違いがありました。研究グループの説明では、ほかの国ではメタンを作るのに使われる水素が、日本人では主に酢酸を作るのに使われていました。

海苔やワカメを分解する、おなかの菌の遺伝子

3つ目の特徴が、海苔やワカメの多糖類を分解する酵素の遺伝子です。多糖類とは、糖がたくさんつながってできた成分のことです。また、酵素とは、物質を分解したり、別の物に変えたりする働きをするたんぱく質のことです。

この研究では、海苔やワカメの多糖類を分解する酵素の遺伝子を、日本人の約90%が持っていました。一方で、ほかの11か国の人では、15%ほどでした。

ここで言う遺伝子は、人の体の遺伝子ではなく、おなかに住む菌の遺伝子です。

なお、研究グループは、国による腸内細菌の違いは、食事だけでは説明しきれないかもしれない、とも述べています。

日本人なら、おなかの菌はみんな同じ?

ここまでお伝えした研究の結果は、そこで調べた日本人106人に見られた傾向で、一人ひとりのおなかは違います。

例えば、ビフィズス菌の仲間の割合は、人によって大きく違っていました。メタンを作る古細菌が見つかった日本人もいました。海苔やワカメを分解する菌の遺伝子が見つからなかった人も、調べた日本人の約1割いたことになります。

日本人に多い特徴は、研究から分かります。しかし、自分の腸にどんな菌がどれくらいの割合でいるかは、便の形や回数を見ているだけでは分からないもの。そこで、今回ご紹介するのが「Flora Scan(プリメディカ)」です。

Flora Scanは、上の研究とは別に集められた日本人1,803名のデータをもとにした、郵送の腸内フローラ検査です。この検査では、自分の腸内フローラが5つのタイプのどれに当たるかと、自分の結果を日本人の平均の値と比べた様子を知ることができます。結果にどんな項目が並ぶかは、公式サイトに載っている結果報告書の見本で見ることができます。

申し込むと、検査キットが届きます。届いたら会員登録をして、キットの受検コードを登録します。便を採ったら、1週間以内に郵便ポストに出します。結果は、キットが検査会社に届いてから最大で5週間ほどで見ることができます。

なお、結果を見て食事のことで迷ったときも、検査を受けた人は管理栄養士から食生活についてのアドバイスを無料で受けられるので安心です。

自分のおなかの菌が日本人の平均とどれくらい違うのかを知りたい方は、検査の中身を公式サイトで見てみてはいかがでしょうか?


Flora Scan(プリメディカ)(日本人1,803名のデータをもとに、自分の腸内フローラのタイプと日本人の平均と比べた結果を知る郵送の検査)


料金: 1回セット19,800円(税込・送料無料。2026年10月29日確認)


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提供元は、この検査を、病気を見つけるためではなく、食生活を見直すきっかけにするための検査だと説明しています。もし、おなかの痛みや下痢、便秘などが続いているときは、検査を申し込むより先に、医療機関でお医者さんに診てもらってください。

今日から、海藻を食べた日を1週間書き出す

まずは、研究で話題になった海苔やワカメが、自分のふだんの食事にどれくらい入っているかを、1週間書き出してみましょう。書くのは、日付と、海苔やワカメなどの海藻を食べたかどうかだけで大丈夫です。1週間分を記録して並べてみると、食事の傾向が可視化できるので食事メニューの改善がしやすくなります。

例えば、私のある日の夕食は、ハムのブロックが入ったガーリックパスタとサラダでした。この日の夕食の記録には、海苔もワカメも名前が出てきません。こうした日は、日付の横に「海藻なし」と1行書いておきます。これだけでも、「最近海藻が足りてないから明日何か足そうかな」と意識を持てるようになります。

ちなみに、腸内フローラ検査が何を調べているのかは、腸内フローラ検査とはの記事で、病院と郵送の検査の比べ方は、腸内フローラ検査の選び方の記事でも説明していますので、ぜひご覧ください。また、ビフィズス菌がなぜ「善玉菌」と呼ばれるのかは、善玉菌と悪玉菌の違いは?の記事でお伝えしています。

出典(2026年10月29日確認)


この記事は、公的機関・学会・査読のある論文をもとに構成しました。数値と出典は一次資料と照らして確認しています。

この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を目的としたものではありません。
検査結果について気になることがあれば、検査を受けた医療機関か、かかりつけの医師にご相談ください。

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